スピルバーグ製作×J・Jエイブラムス監督『SUPER8/スーパーエイト』

SF+友情+冒険+サスペンスが満載の映画『SUPER8』

2011年公開されたSF作品大作映画といえば【SUPER8】で間違いありません。監督と脚本はJ・Jエイブラムス(「M:i:III」に「スター・トレック」× 製作総指揮はスティーヴン・スピルバーグです。舞台はアメリカオハイオの小さな町で1979年の夏の出来事です。14歳の一人の少年が体験する友情・初恋・自主作品映画・未知への冒険・サスペンスすべてが詰まった作品は、SF映画というよりも人と人との繋がりを感じて、そして子供時代を懐かしく思い出させてくれる作品です。たんなるSF映画ではなく、心が温まりアドベンチャーワールドも満載そして子供の夢が描かれている【SUPER8】を楽しみましょう♪

SUPER8

この作品には監督のJ・Jエイブラムスが少年時代に8mm映画作り作品に熱中していた時代でもあり、そしてJ・Jエイブラムスが大好きなスピルバーグ作品のエッセンスが山のようにたくさん詰まっています。そこがまたスピルバーグ映画を観て育って年代にバッチリとリンクするのでスピルバーグの名作『E.T.』に心を揺さぶられた懐かしさも感じながらも、21世紀の映画フィルム作りが結びついて、大人達はもちろんですが子ども達も十分に楽しめる作品になっています。舞台となった1979年はアメリカでペンシルベニア州のスリーマイル島原子力発電所で発生した重大な原子力事故が起きた年でもあります。


SUPER8~ネタバレ~ Part1

ある町にあるクアン鉄工所の場面から映画は始まります。鉄工所に掲げてある無災害連続記録が書き換えられました。無災害記録は700日以上続いていましたが、書きかけられたプレートには無災害記録は『1日』と貼りかえられました。そうです、残念な事に鉄工所では落下してきた鉄骨に押しつぶされるという死亡事故が起こったのでした。死亡事故で亡くなった被害者の家では葬儀が行われていますが、亡くなった被害者は鉄工所に勤務していた女性だったのでした。

雪の中で女性の息子と思われる少年はブランコに座っています。母親の死をまだ受け入れられることができずに、ただただ母親が亡くなってしまったことにショックを受けています。鉄工所の事故で亡くなった葬儀には少年の友人たちも列席していますが棺の中に入っているジョーの母親の遺体の状態などを興味本位で話をしています。そして葬儀の場になっている被災者の自宅にルイス・デイナードが入っていってジョーの父親に話しかけようとしますが、冷たく追い出されてしまうのでした。

そして母親の突然の死亡事故から時間は4ヶ月が経ちます学校は夏休みに入りました。母親の死を受け止めきれずにいたのは少年の名前はジョー(ジョエル・コートニー)です。ジョーの父親ジャック・ラム(カイル・チャンドラー)の仕事は保安官代理です。父親ジャックは息子のジョーが未だに母親の形見のペンダントを肌身離さず持っていて、突然すぎた母親の死の悲しみを引きずっている様子に危惧の念を抱いていますが、父親が心配しているのはそれだけではありません。息子ジョーのオタク的なマニアック志向の鉄道模型作りやマニアックな友人たちとの交友関係にも、どうしてなんだ?!といった不満も抱いているのでした。

チャールズ(ライリー・グリフィス)は幼稚園の頃からジョーの知り合いで、もちろん今でもジョーの親友です。チャールズは自主制作のホラー映画を撮影していることから、カルト映画の鬼才そしてホラー映画の巨匠ロメロ監督に継ぐ第2のロメロ監督になろうという野心を抱いているのでした。自主映画を制作することにどっぷりはまっているチャールズは、新作のゾンビ映画のシナリオを見せながら、探偵の奥さん役としてアリスを起用しおうと思っていることを打ち明けます。それを聞いたジョーは「アリス・デイナード?!」と驚くのでした。チャールズは探偵には奥さんがいたほうが感情移入しやすくなると説明して、新たに奥さん役を加えた理由を説明すると、撮影するためにスーパー8mmカメラを持って深夜0時に無人駅でロケを敢行することを告げ、ジョーも付き合うことになりました。チャールズの家から出ようとしたジョーに、チャールズの両親が「夕食食べていく?!いつでも遊びにおいで」と優しい言葉をかけてくれるのでした。テレビが放送しているのは、スリーマイル島の原発事故を報道しています。

一緒にロケに行くのは5人です。おデブでオレ様なチャールズ、爆弾と火薬が大好きなケアリー(ライアン・リー)、しょっちゅうゲロを吐くマーティン(ガブリエル・バッソ)はハサウェイ刑事役、そして弱気なプレストン(ザック・ミルズ)、そして仲間の中で唯一の女性アリス(エル・ファニング)。5人はアリスが持ち出したアリスの父親の自動車に乗って、駅に向かうのでした。オレ様チャールズに仲間達は振り回されながらも、俳優とスタッフを兼務しながら、みんなで仲良くゾンビ映画を撮影していました。

駅で楽しく撮影していたところに、チャールズは貨物列車が近づいてきたことに気づきます。そして貨物列車を映画の撮影に取り込むことと、さらにクオリティが上がると言い出してカメラを列車が進行する方向へむけて撮影を続けている中、列車が通過していきました。その時にジョーは一台のピックアップ車が貨物列車の進行方向へ向かっていくのを目撃します。ピックアップ車は線路を走って行きそして貨物列車に突っ込んでいき、大きな大きな大音響とともに、列車は転覆して脱線するのでした。

列車事故の目撃

ものすごい貨物列車の脱線事故が発生しました。貨物列車が脱線したため、破片があちらこちらへと吹き飛ばされていきます。そしてゾンビ映画を撮影していた撮影用スーパーエイトのカメラはそのまま廻り続けています。そこらじゅうに飛び散った破片が散乱する中でようやく事故は収まりましたが、その時に唯一の女性アリスの姿が見つかりません。そしておぞましことに、破損した列車の一部には大量の血が付着していたのでした。みんながアリスの様子を心配しますが、「その血は?」と近づいてきたのはアリスでした。大量の血液に見えたのは、撮影用に準備していた血のりだったのです。

そしてジョーは列車に突っ込んでいったピックアップ車を発見します。車内にはハンドルにもたれるようにしている男がいましたが、様子を伺うとぐったりしています。車内にいた男性が意識を取戻すと、その男性はジョーの顔なじみの生物教師のウッドワード先生です。アリスはウッドワード先生が持っていたと思われる紙片を拾いますが、その紙は地図とメモでした。その時です。突然、先生はアリスの手を掴み、意識を取戻すしたのでチャールズは「学校の生徒」と先生に挨拶しますが、ウッドワード先生は銃を取り出して、生徒たちに向けます。「いいか、今見たことは、絶対に誰にも話すんじゃない!殺されるぞ、誰にも言うな・・」と苦しそうに口止めするのでした。

脱線事故を起こした現場に捜索隊がやってきますが、捜索隊に携わってきたのは空軍が到着して事故現場の検証や事故で飛び散った回収が開始されました。撮影中の少年達は慌てて事故現場から逃げ出しますが、その時にジョーは事故現場に大量に落ちてあった小さな謎の金属を持ち帰ります。持ち帰った謎の金属はルービック・キューブのような形をして立方体になっていてとても小さな金属です。アリスの車の中で、チャールズたち撮影仲間の一行は、今日見たことを黙っていることを誓い合います。そしてアリスは止めておけばよかった・・と映画撮影に参加していることを後悔しているようでした。

そして現場では捜索隊のネレク隊長(ノア・エメリッヒ)が、子ども達が置いていった使用済みのスーパーエイトの空き箱をひとつ見つけます。そしてネレク隊長はウッドワード先生が、この事故を目撃して撮影した人物を知っているのでは??!!と疑うのでした。

そして事故の翌日に日は変わりますが、オレ様チャールズは映画の追加撮影をするとジョーに言い出すのでした。チャールズはカメラ店へ向かって壊れてしまった8mmを修理したいといいますが、店員は買い替えを進めます。チャールズはカメラを諦めて昨夜の深夜に撮影したフィルムを現像に急ぎでお願いしますが、仕上がりには3日ほどの日数がかかります。店員はチャールズに「お姉ちゃん元気?きれいだね~」と話しかけてきます。どうやらチャールズの2人いる姉のうちの1人に興味があるようです。

追加撮影の件をアリスに伝えるため、ジョーはアリスの家に行きますが玄関に顔を出したアリスは「帰って」と言います。そこに帰宅してきた父親ルイスも近づいてきて「さっさと帰れ!!二度と来るなっ!」とジョーを追い払います。父親ルイスが家の中に入ると、一緒に家の中に入りかけたアリスはジョーに「私、やるわ」と打ち明けます。

新しい8mmカメラを用意したチャールズとその仲間達は、列車脱線事故の現場を見下ろすことができる丘で、撮影を始めます。ジョーは事故現場の様子もカメラに収めていきますが、その時にウッドワード先生のピックアップ車にはフックがついているので、わざと貨物列車に突っ込んだことをジョーは気づきます。自殺するはずなら、ピストルを持っていたのに・・とそんなジョーの言葉をさえぎるように、チャールズが「パパにまで何かあったら嫌だろう?」言い聞かせるのでした。

列車事故の現場には、地元警察の姿はなく空軍の兵士たちがものものしい様子で事故現場付近を捜索しています。そしてキューブ状のものを回収していました。どうやら地元警察を排除しての捜索活動のようです。

街に奇妙な現象続出

ジョーの父親のジャックは列車脱線事故現場へ向かって空軍大佐のネレク大佐に「リリアン(町)の住民達が心配している」こと告げにいきますが、ネレク大佐は「なにも心配することはない。」と否定します。街へ戻ったジャックは、シューン保安官に報告しにいきますが、保安官はジャックに妻エリザベスを亡くしてから働きづめじゃないか。と心配してジャックに休暇を取るようにと言うのでした。保安官はその後にガソリンスタンド兼コンビニに立ち寄ってタバコを買いますが、店員はウォークマンという新製品に夢中の様子です。

パトカーに戻ったシューン保安官は、同一方向に何匹もの犬たちが一斉に走っていく様子を目撃するのでした。そして急に警察無線が勝手に入りだしたので、これは何か異常だと察知して周囲を警戒します。ガソリンスタンド兼コンビニの店員ブリーンも、蛍光灯が点滅し始めたのでようやく異変に気がつきます。そしてシューン保安官を呼びながら外に出てみると、パトカーがナニモノかによって破壊されていました。そして次の瞬間、店員ブリーンはナニモノかによって引きずられていくのでした。

あの深夜の貨物列車脱線事故が起こってから、いままでの街とは様子が変わったようになりました。奇妙な現象が次から次へと起こっていきます。街からはペットたちが姿を消していき、コンビニを兼ガソリンスタンドは破壊され、店員や保安官は行方不明になります。停電が続いたり車のエンジン音も聞こえなくなっていくだけではなく、どんどん人々の姿が明らかに消えていくので続々と行方不明者は増えるばかりです。

その頃ジョーはアリスに撮影のためのゾンビメイクを施していました。ジョーのメイクの腕前に「どこでいったい覚えたの?」とアリスは尋ね「ディック・スミスの本で学んだ」とジョーは教えます。(ディック・スミスは老け顔の即興メイクで有名なメイクアップアーチスト)ゾンビ映画の監督でもあるチャールズは「列車の模型を爆破したい」と言い出します。どうやらチャールズはジョーが持っている列車の模型のことを言っているようです。アリスはジョーにゾンビの動きを尋ねますが、「ムーリン先生みたいな感じ」と教えると、急にジョーの首筋にアリスは噛み付くような真似をしたので、ジョーはウットリしますがその様子を見ていたチャールズは複雑な表情を浮かべるのでした。

シューン保安官が行方不明になってしまったために、ジョーの父親ジャックは保安官代理という立場から、シューン保安官とコンビニの店員ブリーンの捜査をするため現場に来ていますが、その時にパトカーのエンジンが消えていることに気づきます。ジャックはこの出来事はアリスの父、ルイス・デイナードではないかと怪しむのでした。

電話が通じなくなってしまい、犬もいなくなったと町の住民達から次々に苦情が届き始め、保安官補佐という仕事がら街を守るという重責がずっしりとジャックにのしかかります。そんな混乱しているリリアンの街に軍用車両が乗り込んできます。そして軍用車両に乗り込んでいる兵士たちは、ガイガーカウンターで何かを調べいます。ジョーが飼っている愛犬のルーシーもいなくなってしまったため、ジョーはルーシーの写真を持って街の掲示板へ「犬探しています」として貼り出そうとやってきますが、そこにはすでにたくさんの「犬探しています」の貼り紙でいっぱいでした。家へ戻るとジョーの自宅では、父親のジャックが部下達と会議をしている最中でした。そんな時に家が停電していしまいます。

自宅でジョーはチャールズからトランシーバーで連絡を受けます。そしてどうやら僕たちの車を探していることを聞かされるのでした。停電を直すために、電気会社のルーニーは故障した箇所を直しにやってきますが、なにやらかなり大きなものが近づいている物音に気づいたのでクレーンをさらに上昇させますが、その直後にルーニーもナニモノかに襲撃されるのでした。